らの★BeC5IJQyI2_Jq2
オープニング
ワァァ!!
大歓声が、俺を包む。
右手には鞭。
左手にはライオンの入った檻。
深くかぶった帽子の下で、俺はにやりと笑った。
ステージの真ん中まで来た。
ライオンの檻の鍵を、開けた。
カチャリ
ウオォォォォォォ!!!
ライオンが立派な鬣を揺さぶってのしのしとステージを一周した。
俺はライオンに近づくと、ささやいた。
「殺れ。」
俺は観客席の真ん中に座っていた、30代位の男をステージへ立たせた。
ライオンが、男に向かってうなった。
「ひ、ひぃ・・・・」
「大丈夫ですよ。」
俺はにっこり笑った。
「すぐに・・・・終わりますよ。」
ガオォォ!
ガブッッ
ライオンの立派な牙が、男の腰に深々と食い込んだ。
観客達が叫び声をあげる。
俺は落ち着いて、大きな声で言った。
「大丈夫です!!!。」
ニコリ
「ただのジョークです。本当にはかまれていません!!スリル満点でしょ??」
ワァァァァ!!!!
観客席からまた大歓声が上がった。
ライオンが、ぐったりしていてごみのような―もうすでに息を引き取った―男をテントの奥へと引っ張り込んで行っ
た。
2012/01/23 16:21 No.1
らの★BeC5IJQyI2_Jq2
{1}
[夜のサーカス団]
一仕事終えた俺は、サーカス団のテントの闇のなかに身をを包んだ。
帽子を取り、鞭をおき、ライオンを檻の中に追いたて、ごみ(正式に言うと死体)をかたづけ、手袋を取った。
ふぃ。
一息つくと、よこから
「今日もご苦労さん。ひ と ご ろ し?」
つんつんした、意地悪い声が聞こえた。
「俺も仕事でやってんだから・・・しゃーねーだろ?海瀬。」
彼女の名前は海瀬。このサーカス団の手品師をやっている。
俺がすること言うことにいちいちけちをつけてくる―嫌なやつだ。
「そういうお前は。」
俺はピエロ服のボタンをいじりながら言った。
「何人殺ったんだ?」
彼女はにっとわらうろ、人差し指、中指、薬指を立て、俺に向かって突き出した。
「あぁ。そう。」
俺は近くにおいてあった記録容姿と、黒いペンを持ってきた。
「死人。海瀬3 雷羅1」
「えーと・・・沙羅?今日はサーカスでた?」
「僕のような美しい人間が、サーカスに出ないと思うのかい?
僕が立つとサーカスのステージは花が咲くからねぇ。」
「・・・・何人?」
「1.」
「了解。」
記録をすると、都のところへいった。
「都。記録の紙だ。」
「僕のことは都様と呼べといったろ。」
「はい。すいません。」
まったく・・・・。
「ねぇ。私まだよくこのサーカスの仕組みって言うのがよくわからないんだけど・・。。」
「だぁかぁらぁ。」
このサーカスっていうのはな。
2012/01/27 21:16 No.2