あき★PSP=2hQKT0rrsS
「おはよー!!」
悠は教室に入って春哉に挨拶する。
「おはよう、今日も朝から元気だね」
「おう!今日は四時間授業だしな!」
悠は席に座る。
するとクラスで人気者の遊歌が入ってくる。
「おっはよー!!」
「おはよう!遊歌!!」
「おはよう田中!」
クラスのみんなが遊歌に挨拶する。
遊歌は自分の席に着き隣の悠に話しかける。
「おはよー!!」
「おはよ!今日も元気だな!」
「お互い様だよ!あ、哀ちゃん、おはよう!!」
遊歌は前に座っていた哀に話しかける。
「……」
哀は遊歌を少し見てすぐに前を向く。
「相変わらず冷たいね」
哀の隣にいた春哉が言う。
「ホントだよなー何考えてるかわかんねーし」
悠が言った直後に先生が入ってくる。
2012/01/10 20:44 No.1
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授業が始まり悠は遊歌と話していた。
「今年は受験かー」
遊歌はペン回しをしながら言う。
「そうだな。俺は推薦狙いだけどな!受験勉強めんどくせーし!」
「いーな。私は部活途中で止めちゃったから推薦は難し……」
遊歌が言いかけた途端サイレンがなり放送が入った。
『不審者が入りました!至急非常階段で逃げて下さい!うわあ!く、来るな!うわああっ!』
そして放送が切れた。
「に、逃げて下さい!」
先生が叫ぶと生徒達は逃げ出す。
「ゆ、悠君……」
「落ち着け田中。取り合えず……みんな行ってから行こう。不審者なら人が多い方に行こうとすると思うし」
遊歌は頷く。
教室に残ったのは悠と春哉と遊歌と哀だけだった。
哀は外を見る。そして後ろの上着かけの方に行き竹刀のカバーみたいなのを持つ。
「哀ちゃん、それ竹刀?」
哀は竹刀を取り出すと思いきや日本刀が入っていた。
「日本刀!?」
「何でそんなもの持ってるんだ!?」
悠は哀に近づいて言う。
「……外を見なさい」
悠達は外を見る。
悠達はその光景を疑う。
2012/01/10 21:20 No.2
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「何あれ……」
その光景は人が人を食っている光景だった。
「説明してくれよ……雨宮」
「知らないわ。ただ言える事は一つ。あれはゾンビね」
悠達は言葉を失う。
すると哀は日本刀を構え、教室を出ようとする。
「どこ行くんだよ!」
「ここに居てもいずれあいつ等が来るわ。囲まれる前に脱出する。あなた達も来たければ勝手についてきなさい。でも私は三人を守れるわけではないから」
悠と春哉と遊歌は相談する。
「俺はついて行った方が言いと思う」
悠が言うと二人は頷く。
「じゃあバット持って行こう。田中さんは俺達の後ろに居て」
春哉は悠にバットを渡す。
「いいこと?あいつらの弱点は多分頭よ。辛いと思うけど耐えなさい。生き抜きたいなら」
哀は警戒しながら教室を出る。
悠達も後をついて行く。
「さあ、ここからは戦場よ。話し声や足音はたてないでね。あいつらは敏感だから」
「きゃーー!!」
下から叫び声が聞こえた。
「ッチ、下に行くわよ。生き残りがいるかもしれない」
みんなは走り出す。
2012/01/10 22:49 No.3
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「ゾンビがいるわ。あそこに誰かがいると思うわ。大神、黒崎。あなた達は廊下で見張っていなさい。私が助けに行ってくる」
「わかった」
哀は剣を鞘から抜いて教室に入る。
「くそ!」
「いやー!」
男子生徒が後ろの女子生徒を守っていた。
「ゾンビの数が少ないならいける」
哀はゾンビに向かって走り出す。
哀は一気に三人の頭を斬る。
ゾンビは倒れて動かなくなった。
「あなた達、大丈夫?」
「彼が……私をかばって……」
男子生徒の腕には噛み後があり血が出ていた。
女子生徒は泣きそうになっている。
「貴方、わかってると思うけど彼女の前でゾンビになるかその前に私に殺られるかどっちがいい?」
「じゃあ殺られるの方でお願いします。でもみどりを廊下に出してほしいです」
哀は女子生徒を半ば無理矢理廊下に出す。
「名前は?」
「長山風です」
「長山君、貴方みたいな勇敢な生徒が生き残ってほしかったわ」
そう言うと哀は風の頭を斬る。
哀は返り血を浴びた。
「貴方の分まで彼女を生かすように頑張るわ」
哀は教室を出る。
2012/01/11 00:33 No.4
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「雨宮!」
悠達は教室から出てきた哀に近づく。
「貴方、名前は」
「ひっく……柳沢……みどりです……」
みどりは泣きながら言う。
「柳沢、彼氏が貴方を命にかえて守ったの。泣いてる暇があったら戦いなさい。ここは戦場なの」
「は、はい……」
みどりは立ち上がる。
「長居しすぎたみたいだ」
後ろに五人、前に八人近づいてきた。
「田中さん、消火器で後ろの奴等に噴射して」
「あ、うん!」
遊歌は消火器を持って後ろのゾンビに噴射する。
「よし行くぞ!」
悠が言うと後ろに走っていき悠と春哉は一人ずつ殴っていく。
哀は素早い速さでゾンビを一気に三人倒していく。
「早く一階に!」
みんなは下の階に移動する。
「チッ、やられたわ」
悠達は絶望の淵に落ちる。
2012/01/11 00:52 No.5
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ゾンビが何十人もウヨウヨ居た。
「これは突破できないぞ……」
「玄関はすぐそこなのに」
春哉は俯く。
「あの……裏玄関はどうでしょう?」
みどりが言う。
「幸い裏玄関がある左側にはゾンビはあまり居ない……」
「足音たてないで慎重に一人ずつ行くわよ」
「誰から?」
しばらく考えていると悠が
「……俺から行く」
「悠君!」
遊歌が止めようとする。
「田中、大丈夫だ」
哀はしばらく考えて
「いいわ。じゃあ私は最後に行くわ。気づかれたら私が助けるから」
悠は頷くと慎重に歩き出す。
悠が何とか行き、次に遊歌、みどりが行き次は春哉が行く。
後少しの所で春哉が転けてしまう。
「いっ!」
ゾンビはゆっくりこっちに近づいてくる。
悠は春哉を引っ張り哀は急いで行く。
2012/01/11 01:14 No.6
あき★PSP=2hQKT0rrsS
「早く向かうわよ!」
みんな走り出し外に出る。
「どこに向かうんだ!?」
悠は走りながら聞く。
「私の家!ここから少し遠いけど安全なはずよ!」
哀は言う。
「なるべく声を出すなよ!」
「わかった!」
遊歌は言う。
*
途中ゾンビに遭遇したが何とか家に着くことが出来た。
「でかっ……」
「豪邸……」
「こっちよ」
哀は豪邸とは違う方に歩く。
「ここじゃないのか?」
「お父さんの仕事家の方が安全だから」
しばらく歩くと一軒家が見えてきた。
入り口に着き鍵を開けると哀は
「早く入りなさい」
哀に言われて悠達は入っていく。
2012/01/11 01:26 No.7
あき★PSP=2hQKT0rrsS
「今日はここで様子を見るわよ」
「わかった」
悠が言った後にみんなも頷く。
「電気は自家発電だから生活に支障はないわ。電気を付けるなら窓を完全に閉める事。明かりが漏れないように出来るから。あとリビングとキッチンとお風呂、トイレ以外は行かないでテレビとラジオは音量小さめにじゃあ私は部屋を見回りしてくるわ。万が一ゾンビが居たら大変だから」
哀はリビングから立ち去る。
「悠君、何してよっか?」
「あ、俺も雨宮と一緒に見回りしてくる。春哉はここで田中と柳沢さんを守っててくれ」
「あっ……」
悠は雨宮の後を追いかける。
「雨宮!」
哀は悠の方を向き鞘から剣を抜き、構える。
「……何だ大神か」
哀は剣を鞘に収める。
「で、何?」
哀は悠を睨みつけるように見る。
「一人じゃ危ないだろうと思って……」
「ああ、それならこの家の中にゾンビはいないわよ。鍵を開けないでこの家に入るとレーザーで打たれるから」
「えっ!?」
悠は思わず変な声を出してしまう。
「それにここに来るまで血は一滴も落ちてなかったからここにはゾンビすら来てないわ」
2012/01/11 10:10 No.8
あき★PSP=2hQKT0rrsS
「じゃあ何で見回りなんて言って……」
「返り血浴びたからお風呂に入ろうかなって……貴方も一緒に入る?」
「えっ!!いや……俺は!」
悠は慌てて言う。
哀はクスッと笑って
「冗談よ。ホントは武器を取りに来たの」
「武器?」
哀は部屋に入った。
悠も入る。
「うわ!!」
部屋の中には銃が沢山が置いていた。
「雨宮……」
「私のお父さん米軍に居たことあるの。まあ銃や私の日本刀はちゃんと役所で登録しているから銃刀法違反なんかじゃないわよ」
雨宮は銃をバッグに詰め込み出す。
「これはM1911。世界中で使用されているわ。大神も持っていって。接近戦じゃ噛まれる確率が高いし。みんなにも使わせるわ」
大神は銃を持つ。
「これは……グロック19。軽量化を目的にプラスチックを多用した設計の銃か」
「あら、詳しいわね。ちなみにこれはベレッタM92。そっちにはショットガンもあるわ。全部持っていきましょう」
悠と哀は銃や弾を詰め込む。
「俺……雨宮の事、誤解してた」
「え?」
哀は驚いて悠を見る。
2012/01/11 10:22 No.9
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「雨宮って誰とも話さないから人に興味がない冷たい奴だと思ってたけど命が懸かるのに知り合いでもない柳沢を助けたり俺達を助けてくれたから」
「別に……私は人を犠牲にするのは嫌なだけ。あなた達を助けたのは他の人達と違って落ち着いてたから。普通ゾンビを間近に見たらパニックになる人が多いし」
「俺だって不思議だよ。こんなに落ち着いていられるなんて……。多分……雨宮がいてくれたからだと思う」
哀は少し驚きながらも銃を詰め込む。
「雨宮が次に何をすればいいのか教えてくれたから……ありがとな!」
「べ、別に私は……」
哀は照れ隠しする。
「早く行くわよ」
哀は顔を赤くしながら部屋を出ていく。
リビングに戻ると春哉達は騒いでいた。
「貴方達!うるさいわよ!」
「これ……ラジオを聞いてくれよ!」
『世界中で人がゾンビ化しています!ゾンビは噛まれると感染するのです!日本で唯一安全な場所は北海道です!北海道だけは何故か誰もゾンビ化していないそうで自衛隊が空港で検査をしています!自衛隊はヘリコプターで民間人を救助もしています!これを聞いた人は空港へ向かうようにして下さい!』
2012/01/11 10:39 No.10
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「何で北海道だけ」
「そこに何かあるんじゃない?もしかしたら北海道自体に要因があるのかも……」
哀は腕を組んで考える。
「ここに居た方が良くない?」
遊歌が言う。
「ここに居ても良いけど私は明日にここを出るわよ。食料だってそんなにあるわけでもないわ」
「そっか……」
遊歌は俯く。
「いつまでも貴方達を守れる程余裕はないわ。だから銃を渡しとくわ」
「銃!?」
三人は驚く。
「柳沢、貴方体力と命中力は?」
「あ、えっと……体力はないですけど命中力はあります。弓道を小学校からやっていたので……」
みどりは慌てて答える。
「弓道をやってるなら役に立つわ。はい、これ」
哀はバックから銃を取り出しみどりに渡す。
「これは……」
「ライフルよ。遠くの敵を狙えるわ。最初は大変だけど慣れれば簡単よ。近くの敵には向かないから。田中さん、貴方はどう?」
「えっと……どっちも微妙です……」
哀はしばらく考えて
「貴方はサブマシンガンね。連続で打てるから命中力がなくても当たるわ。まあ、反動が大きいから至近距離で固定しないといけないから」
2012/01/11 12:42 No.11
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「黒崎は?」
「まあ……どっちも良い方かな?」
「ならショットガンね」
哀はショットガンを渡す。
「すごい……本物だ。近くで打たないと当たりづらいんだよね」
「詳しいのね。なら早いわ。大神は?」
「両方良い」
哀はバックから銃を取り出し悠に渡す。
「なら貴方はハンドガンとバット。私と一緒に接近戦だから」
「雨宮は?」
哀は日本刀を鞘から抜く。
「私は日本刀よ。ここに刀は四つはあるから。ハンドガンも一応持っておくけど」
すると悠のお腹が鳴る。
「あ、悪い……」
「いえ、お腹を空かして当然よ。朝から走ってきたしもう夕方よ。貴方達料理出来る?」
「私、出来ます……」
みどりは遠慮がちに言う。
「私も!」
「ならそっちにあるキッチン使って良いから何か作ってきて」
二人は頷くとキッチンに行った。
「俺達は何をすればいい?」
「待って、今窓を閉めるから」
哀はテーブルにあったリモコンのスイッチを押す。
すると全ての窓が自動的に閉まった。
2012/01/11 13:10 No.12
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「これで明かりは漏れないわ。今電気も付けるわ」
哀はもう一つのスイッチを押すと電気が付く。
「明日は空港に行く前に街向かいましょう」
「何でだ?」
悠が聞く。
「車のガソリンを入れないと」
「え?誰が運転するんだ?」
「私よ。文句ある?」
哀は睨みつける。
「いやいや!免許持ってないのに!」
春哉は慌てる。
「いいこと?日本がこうなったらもう法律なんて関係ないの。人間は恐怖に陥ったら何をしでかすかわからないわ。もしかしたらゾンビじゃない私達を殺してくるかもしれないわ。運転ならお父さんに習ったから平気よ」
二人は言葉を失う。
「決まりね。明日の八時には出るから」
哀はリビングを出ようとする。
「どこ行くんだ?」
悠が言う。
「お風呂に入ってくるわ。あら、貴方も一緒に入りたいの?」
「だから違うって……」
哀はクスッと笑ってリビングを出る。
2012/01/11 20:55 No.13
あき★PSP=2hQKT0rrsS
みんなお風呂に入り、寝る準備をする。
「みんな一緒の方がいいからそこの部屋を使って。広い部屋だから。後もし奴等が来ても攻撃出来るように武器は近くに置いておくこと。見張りは私がするわ」
「俺もする。雨宮だけじゃ心配だし」
哀は悠をしばらく見てその後了承する。
「じゃあ三時間後に交代だから。私は睡眠をとらなくても平気だから。大神の次は黒崎」
「わかった」
三人はリビングを出る。
「電気を消すわよ」
「ああ、わかった」
哀はリモコンのボタンを押して電気を消す。
そして視界が暗くなる。
「暗闇でも戦えるようにしてね。ここには来ないと思うけど」
「なあ、雨宮の家族は?」
「……さあ、親は生き残ってる人を助けてるかしているんじゃない?妹は知らないけど」
「助けなくていいのか!?」
悠は思わず大きな声を出す。
「妹もそれなりに強いから自分の身ぐらい守れるわよ。それに……」
「ん?」
「いいえ、何でもないわ」
哀はソファに座る。
「雨宮って結構喋るんだな」
「何?文句でもあるの?」
哀は悠を睨む。
2012/01/12 19:22 No.14
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「学校では無口だったし」
「趣味の合わない友達なんてほしいとは思わないから。人と関わらなくても生きていけるわ」
「そうかもしれないけど」
悠は不満そうに言う。
「恋とかはしないのか?」
「したこともない。男子って弱々しいし」
「ふーん」
哀は急に立ち上がる。
「どうし……」
悠は口を塞がれる。
哀は小声で
「静かに。誰か外にいる」
哀は耳を澄ます。
「外にいるのは一人……生き残りね」
哀は慎重にドアを開ける。
するといきなり入ってきて哀は剣を鞘から抜き構える。
「大神、ドアを閉めて」
悠はドアを閉めて鍵を掛ける。
「持ってる銃を下ろしてくれる?お父さん」
「えっ?お父さん?」
「流石哀だな〜」
哀は剣を鞘にしまう。
2012/01/13 01:16 No.15
あき★PSP=2hQKT0rrsS
「で、何しに来たの」
「冷たいな〜折角哀を助けに来たのに〜」
「私は助けなんていらない」
哀はソファに座る。
「お父さんはこうなった原因を探してるんでしょ?」
「まあね、おや君は?」
悠はビクッとした。
「あ、大神悠です。雨宮と同じクラスで」
「そうかそうか!一緒に逃げてきたんだな!俺は雨宮守虞瑠だ!よろしくな!」
守虞瑠はニッと笑う。
「私は助けなんていらないから助けるなら大神と向こうで寝ている人達を頼むわ」
「んーそういうわけにもいかないんだよなーまあすぐに行かないといけないからお前等だけで空港に向かえ!運転は出来るよな?」
「もちろんよ」
哀は即答する。
「じゃあ俺は行くからな!また会おうな!」
「あ、お母さんと歌南は?」
「奈々美は北海道の研究所でこうなった原因を探っているよ。あそこは安全だからな。あそこに何かあるのは間違いないだろ。歌南は……まだ見つけてない。ま、あいつはしぶといから生きてるだろう!」
哀は何も答えなかった。
「じゃあな!悠君、哀を頼むな!」
「なっ!」
哀は驚く。
「は、はい!」
2012/01/13 21:03 No.16
あき★PSP=2hQKT0rrsS
守虞留は外に出た。
「何しに来たのかしら……。まったく……何がまかせるよ。私が守ってるぐらいなのに」
哀はブツブツ文句を言う。
「なあ」
「何よ」
哀はギロッと悠を睨む。
「いや、何でもない……」
悠はソファに座る。
*
「おはよう。雨宮、春哉」
「おはよう、悠」
哀はコーヒーを飲んでいた。
「おはよう、後の二人は?」
「顔、洗いに行った」
「そう。貴方達、そこのバック持ってガレージに来てくれる?家とつながってるから襲われる心配もないわ」
三人はガレージに行く。
「持ってきたバックを後ろに積んで」
二人は車に積んでいく。
「あ!!三人共居たー!こんな所に居たの?」
ドアの所には遊歌とみどりが居た。
2012/01/14 19:45 No.17
あき★PSP=2hQKT0rrsS
「叫ばないでよ。奴等が近くに居たら居場所がしられるでしょ」
「あ、ごめん。みんな居ないからどこに行ったのかなって思って……」
「まあいいわ。荷物持ってきなさい。もう行くから」
悠達は頷いてガレージを出る。
「……何かしら……この胸騒ぎ……」
哀は車に乗ってエンジンをつける。
哀は横に日本刀とハンドガンとサブマシンガンを置く。
しばらくしてみんなが来る。
「俺、助手席乗るな」
そう言って悠は助手席に乗る。
「むー」
遊歌は不満そうに後ろに乗る。
「シートベルトしっかり閉めなさいよ」
哀はスイッチを押してガレージを開ける。
「行くわよ」
哀は猛スピードで車を運転する。
「すげー……」
悠はあんぐりと口を開ける。
「化け物をひいても気にしないでね。じゃないと殺られるから」
2012/01/14 20:34 No.18
あき★PSP=2hQKT0rrsS
「うえ……」
哀以外のみんなは顔色を悪くしていた。
「こんな事で気分悪くしてたら後でもっと大変よ。早く慣れなさい」
「雨宮は……何で平気なんだ?」
「さあね。どうしてかしら」
哀は車を止める。
「ガソリンスタンドに着いたわ。何人か居るみたいね」
四体のゾンビがガソリンスタンドに居た。
「丁度良いわ。貴方達であいつ等を倒して。私はガソリン入れるから。銃の扱いにも慣れなさい」
「……わかった、みんな銃を用意しろ」
悠が言うとみんな銃を持って車から出る。
「いーい?車には近づけさせないで」
「ああ……わかった」
「ガソリン入れるの終わったら教えるわ」
悠達は頷いてゾンビの所に向かう。
悠はバットを持って春哉はショットガン、遊歌はサブマシンガン、みどりは遠くでショットガンを構えてゾンビを狙う。
「行くぞ!」
みんなはそれぞれ一体ずつ相手をする。
「うおおおぉぉ!!」
悠はバットで頭を叩く。
2012/01/15 23:13 No.19
あき★PSP=2hQKT0rrsS
悠はなんとか倒し、春哉とみどりも倒していくが遊歌は……。
「弾が出ない!」
遊歌の前にはゾンビが近づいてくる。
「何でなの!!」
悠は遊歌の前に立つ。
ゾンビが悠を襲う瞬間哀がゾンビの頭を斬る。
「危なかったわ……。田中さん、銃貸してくれる?」
遊歌は震えながら哀に渡す。
「……やっぱり、安全装置(セイフティー)が入ってる。ごめんなさい、私の説明不足で危険な目にあわせたわ。銃には安全装置が入ってるから使うときはちゃんと確認してね」
「うん……助けてくれてありがとう」
哀は何かに気づき上を見る。
するとヘリコプターが居た。
そして綱から人が四人下りてくる。
「君達、生き残りの人達だな?我々は自衛隊だ。生き残りの人達を避難させる為に来た」
「ということは……助かる!!」
哀以外大喜びする。
「まず検査を行う。この機械で検査するだけだ。すぐ終わる」
自衛隊の人は検査していく。
「よし、みんな合格だ。だが一つ問題があって……」
「他の助けた人も乗ってるから助けられるのは何人かだけって事かしら?」
自衛隊の人達は驚く。
2012/01/15 23:41 No.20
あき★PSP=2hQKT0rrsS
「……その通りだ。乗れるのは後四人だ」
「じゃあ、一人だけ残るのかよ!?」
悠は言う。
「いや、我々の任務は生存者を優先して救出する事だ。我々の中からここに残る……」
「私が残るわ」
哀が自衛隊の人の言葉を遮って言う。
「雨宮!?何考えてるんだよ!」
「私は空港に向かうわ。その方が貴方達みんなも安心でしょ?自分が犠牲にならないで済むって」
「だが……」
「私は自衛隊の力は借りないわ!それに……妹に会わないといけないから」
哀は言う。
「……なら俺も雨宮と残る」
哀は驚く。
「何言ってるの?貴方はわざわざ危険な賭けをしなくてもいいのよ!?」
「俺は残るんだ!」
悠に圧されて哀は言葉を失う。
「……我々は賛成出来ないが……君達がそこまで言うなら私も残ろう」
「「!!」」
悠と哀は驚く。
「尋邦!?お前……」
「我々の任務は生存者の救出。生存者を残して行けない」
「……わかった、お前が言うなら」
他の自衛隊の人達は春哉達をヘリコプターへ乗せる準備をする。
2012/01/16 00:00 No.21
あき★PSP=2hQKT0rrsS
「!!」
哀は両手に刀を構える。
「え?」
「大神、そこの残るって言った自衛隊員さん。騒ぎすぎたみたいよ」
向こうから二十何体程のゾンビが近づいてきた。
「おい、健。後どれぐらいかかる」
「今やっと一人目を乗せた所だ」
「俺が足止めしておくからそっちは生存者を乗せるのに集中してくれ」
自衛隊員は頷く。
哀はゾンビの大群に向かう。
「あ、おい!君!」
哀は一気に五体のゾンビの頭を斬る。
「な……」
尋邦は驚く。
「行くぞ!!」
悠もバットを構えて向かう。
そしてゾンビに囲まれた哀の後ろにつく。
「あら、背中は貴方に命を預けていいのかしら」
「ああ、まかせろ。後ろまかせたぞ」
「ええ」
哀と悠はゾンビを倒していく。
2012/01/16 00:52 No.22
あき★PSP=2hQKT0rrsS
しばらくしてゾンビは倒した。
「健、後一人か?」
「ああ、じゃあな尋邦。また会おうな」
「おう」
自衛隊員と遊歌を吊るした綱はヘリコプターに上がっていく。
「悠君!哀ちゃん!待ってるからね!」
遊歌は言う。
「おう!」
「ええ」
悠と哀は同時に言う。
「危ない!」
悠が叫び哀は後ろを向くとゾンビが哀を襲おうとする。
バンッ
「危なかったな」
尋邦が銃を打ってゾンビに当たった。
哀は尋邦に近づく。
「何だ?お礼ならいらないぞ」
「貸し、一つ。ちゃんと返すから」
哀は刀を鞘にしまって車に乗る。
「何してるの?早く乗りなさい」
悠と尋邦は慌てて乗る。
2012/01/16 01:03 No.23
あき★PSP=2hQKT0rrsS
尋邦が運転席に乗り車が発進する。
「で、君達の名前教えてくれるかな?」
「人に聞く前に自分から名乗ってくれない?」
後部座席に座っている哀が言う。
「それは失礼した。私は安野尋邦だ。よろしくな」
「俺は大神悠です」
同じく後部座席に乗っている悠が言う。
「君は?」
「…………………………雨宮……哀」
「君達、随分あいつ等を倒すのに慣れてるね」
尋邦はニコッとする。
「俺は……やっと慣れた所です」
「貴方に答える義務はないわ」
哀は冷たく言う。
「そうだね。でもその日本刀やそのバックに入ってる銃はどうしたの?」
「……父親が米軍に所属していたから」
哀は仕方なく答える。
「刀は?」
「これは先祖代々伝わるものよ。それよりもトロトロ走っているわね。私が運転した方が早いと思うけど」
「いやいや!運転免許持ってないのに運転させられないよ!!」
尋邦は慌てて言う。
「こんな世の中になってるなら免許なんて関係ないわ」
「大神君……大変だったね」
「はは……」
悠は苦笑いする。
2012/01/16 01:22 No.24
あき★2hQKT0rrsS_Keb
「雨宮」
「何?」
哀は悠を睨む。
「雨宮、妹に会わないとって言ってたけど前に妹は強いから平気だって言ったよな?妹の何を気にしてるんだ?」
「……まだ仮説段階だから言えない。……必ず言うからそれまで待ってて」
悠は頷く。
「このまま空港で良いのかな?」
「ええ。まあ、その辺にヘリコプターがあれば別だけど。空港はいつまで無事かしらね」
哀は腕を組む。
「あの、どこからアンデットが広まったんですか?」
「情報によると広島県、長崎県が一番始めに確認されたらしい。数週間前にね。広島県と長崎県はアンデットの人達以外を救出して隔離したが北海道以外はもうほぼ全滅らしい」
哀はしばらく黙りその後ニヤッとして
「なるほどね……」
「何かわかったのか?」
悠が言う。
「ええ、何となくわね」
悠と尋邦は驚く。
「教えてくれないか?」
「まだなんとなくしかわかってないけど……いいわ。まず始めに確認されたと言うアンデット、もしくはゾンビね。確認された場所は長崎県と広島県。この二つの共通は?」
「えっと……うーん……あっ!原爆!」
哀は頷く
2012/01/19 00:48 No.25
あき★PSP=2hQKT0rrsS
「確か被爆者の何人かが行方不明になった事件あったって聞いたけど」
「原爆が投下されて何年後かの話だったと隊長に聞いた事が……」
「それが何らかにつながっていると思う。出来れば行方不明になった人の顔と名前がわかれば……」
しばらく沈黙が続き悠が何かを思い出してバックを探る。
「どうしたの?」
「春哉のバックの中に確か……あった!」
悠はパソコンを出す。
「パソコンあった!」
悠は哀にパソコンを渡す。
「ネットつながるかしら……」
哀は電源を入れる。
そしてインターネットを開く。
そして……
「つながった!」
哀は被爆者行方不明事件を調べる。
「あった。1955年、突如長崎県長崎市の中央病院から10名、広島県広島市の東進病院から12名の被爆者が行方不明となった。被爆者は普通の入院患者とは別の病棟におり、関係者以外立ち入り禁止となっており監視カメラは何も写っておらず警察も半年で捜索を断念。行方不明となった被爆患者は……」
哀は目を見開く。
「雨宮、どうした?」
「……何でもないわ。この記事を一応ファイルに入れておきましょう」
2012/01/20 17:48 No.26
あき★PSP=2hQKT0rrsS
すると尋邦が急ブレーキをかける。
「きゃっ!!」
「危ない!!」
悠は哀を支える。
「あ……ありがとう」
「おう。尋邦さんどうしたんですか?」
「急に人が前に出てきて……」
悠と哀は前を見る。
「あ……」
「茶髪の髪が短い女の子?」
哀は外に出る。
そして女の子の所に歩く。
「……」
「姉さん!」
その女の子はニッコリ笑って言う。
「歌南……」
「姉さんの事、探してたの!私や……BB社も」
哀は目を見開く。
「何を驚いてるの?私達の育った場所じゃない!探すのは当然でしょ?」
「歌南……やっぱりBB社に連絡とってたんだ」
歌南はそうだよと言ってニッコリ笑う。
歌南は手を差し出し、
「ねえ、帰ろうよ?BB社に。こんな雑魚共倒しても何も意味がないよ?もっと強いアンデットを倒さないと。BB社は姉さんが必要なんだよ?姉さんは私もBB社も期待している……生物兵器なんだから」
2012/01/22 01:37 No.27
あき★PSP=2hQKT0rrsS
歌南はニコニコ笑う。
「こんな所に居ても血塗れになるだけだし」
歌南の服は返り血で染まっていた。
「それ、アンデットの返り血じゃないわよね」
「そうだよ?だってアンデットを斬っても血はとばないじゃない!私は人間を斬って綺麗な真っ赤な血を見たいの。あ、安心して。私が斬った人間は全員アンデットに噛まれてまだゾンビになってない人達だけだから!私も兵器だからってそこまで残忍じゃないよー」
歌南は剣を見せる。
「この剣……真っ赤に染まって綺麗でしょ?姉さんみたいに日本刀じゃなくフェイシングの剣よ」
「私には理解出来ないわ。私は心は人間だから」
歌南は急に真顔になる。そして俯いて言う。
「姉さんなら解ってくれると思ったのに……。姉さん……変わっちゃった。心を変えたのは……」
歌南は顔を上げて車の方を睨む。
悠は息を飲む。
「お前等かぁ。姉さんと戯れやがって……」
歌南はニヤッと笑い剣を構えた。
哀は剣を鞘から抜くと前に突き出す。
「彼らを……殺させはしないわ!」
「姉さんと戦えるなんて嬉しいけど姉さんは殺さないよ?BB社が必要としてるからね」
2012/01/22 02:04 No.28
あき★PSP=2hQKT0rrsS
「まあまあ、私は人間は殺さない……あいつ等は見逃してあげても良いわ。そのかわり」
歌南はニッコリ笑って
「姉さんがBB社に戻ってくれればね」
哀は下を向く。
しばらく沈黙が続きそして
「……わかったわ、そのかわり彼らには手を出さないで」
「もちろん!アンデットにも食わせないようにするよ!このペンダント渡しといて!これを持っていればアンデット達は近づかないから絶対安全!」
哀はペンダントを受け取り悠と尋邦の所へ行く。
「おい……」
「お願い、何も聞かないで。これ、持っていて」
哀は悠と尋邦にペンダントを渡す。
「私がいなくても……北海道には田中さんがいるから平気よね?バイバイ」
哀は歌南の所へ戻る。
「待てよ!」
悠は追いかける。
ヘリコプターがおりてきた。
「姉さん、先に乗ってるね」
「ええ」
歌南はヘリコプターに乗る。
悠は哀の手を掴む。
2012/01/22 12:06 No.29
あき★PSP=2hQKT0rrsS
「……」
「勝手に……決めるなよ」
哀は涙を流していた。
そして哀は悠の手を離し、ヘリコプターに乗る。
「おい!雨宮!」
ヘリコプターは上がっていく。
「私……貴方の事わりと好きだったよ」
「え?」
ヘリコプターは行ってしまう。
「雨宮ーーーー!!!!」
「大神君……」
悠は地面を叩く。
「クソッ……何が生物兵器だ……。雨宮は……人だ……」
「大神君……車に戻ろう」
二人は車に戻る。
尋邦は車を走らせる。
「……尋邦さん、BB社って知ってますか」
「……イタリアに本社がある表向きは石油会社。全世界の石油会社を仕切っている」
「表向き?」
悠は首を傾げる。
「そう、裏では生物実験をやっていて生物兵器を作ってるらしい。BB社はイタリア語でBruto・Biorischio(ブルート・ビオリスキオ)狂暴的なバイオハザードという意味。微生物や動物実験をやってるらしいけど……まさか人間にもやっていたとは」
「尋邦さん、お願いがあるんですけど……」
尋邦はニッと笑う。
2012/01/22 12:30 No.30
あき★PSP=2hQKT0rrsS
哀は外を見ている。
「姉さん?あの人達の事気になるの?」
「別に……」
「大丈夫!北海道は絶対安全だしあの人達が食われることもないよ!」
歌南はグッと親指をたてる。
「何で北海道は安全と言い切れるの」
「だってあのアンデットはBB社の言うことはきくもん!たとえ感染者であってもね。日本で生き残った人間は北海道に集めるの。姉さんにも社に戻ったら説明してあげる」
哀は笑っている歌南を睨み外を見る。
「大神……」
哀は呟くように言った。
一方......
「すいません……尋邦さんを巻き込んでしまって……」
「俺の任務は民間人を助ける事。大神君も雨宮さんも助けるよ」
尋邦さんは笑顔で言う。
「俺はサポートするから」
「はい、お願いします」
悠は外を見る。
外はアンデット達がこっちに見向きもしないでウロウロしていた。
「周りを見る限り……このペンダントはホントにアンデットを寄せ付けないようですね」
「そうみたいだね」
悠はペンダントを握りしめて呟く。
「雨宮……絶対……助けるから……!」
2012/01/22 17:02 No.31
あき★PSP=2hQKT0rrsS
ヘリコプターはビルの屋上に着陸する。
「姉さん、着いたよ!この県で唯一安全な場所。……BB社なんて何年ぶりかな」
「歌南は……BB社を脱走する気なんてなかったんだ」
「あの頃は逃げたかったよ。でも今は事情が事情だから……。さ、降りよ!」
哀と歌南はヘリコプターから降りる。
「姉さん」
哀は歌南の方を向いた瞬間スプレーをかけられる。
「ぐっ……」
哀は力が抜けてその場に倒れる。
「歌南……貴方……変わ……てしま……た」
「ごめんね、姉さん……。こうでもしないときっと抵抗するから。でも人が昔と変わらないのはごくわずかな人だけだよ。姉さんは至上最強の生物兵器になるの。身体能力は最大、超能力だって使える。どんなアンデットも倒せる!ただ心の記憶を消してBB社の意のままにするけどね!バイバイ、心が弱かった姉さん。次に起きた時は私の大好きな姉さんになってるよ」
ーー意識が……大……が……み……。
哀は意識が無くなる。
「運んどいて」
BB社の社員は哀を抱えて屋上を出る。
「……姉さん……」
歌南は俯いて呟いた。
歌南も後をついていく。
2012/01/24 00:43 No.32
あき★PSP=2hQKT0rrsS
数時間後......
〜BB社前〜
「ここがBB社……」
悠は呟く。
「やっぱりあいつらはいないのか……」
「そう指示させてるんだと思います」
「入るぞ」
二人はBB社に入る。
「こんにちわ!大神様と安野様ですね!社長と哀様と歌南様が20階でお待ちです!ご案内します!」
二人は女の人に無理矢理エレベーターに乗せられる。
「ちょっ!何を考えてるんだよ!」
「これは歌南様が望まれた事ですから!」
「何を考えて……」
20階に着くと降ろされ、女の人は案内する。
「こちらにお入り下さい!」
女の人はドアを開ける。
二人は警戒しながら入る。
広い部屋で奥には哀と歌南と小さい男の子が居た。
「雨宮!!」
2012/01/27 22:57 No.33
あき★PSP=2hQKT0rrsS
「ようこそ、姉さんのお仲間さん。私は歌南。で、こっちは姉の哀だよ。そしてこちらがBB社を作った社長、雫さんよ!」
「え?どこに社長が……?」
「貴方達の目は節穴?こちらにいるでしょ?」
歌南は小さい男の子を指さす。
「え!?その子供が!?」
「10歳にして父親から社長の座を継いだIQ200の持ち主よ!」
「……アンデットを作ったのもそいつか」
悠が男の子を睨む。
「あーそれは秘書がやったのよ。ま、それは置いといて、貴方達が来るのは分かっていたわ。そのペンダント、発信機も付いてるから。貴方達をここにつれてきたのは至上最強の人体兵器カーヴィアと戦ってほしくてね!」
「雨宮を返せよ!」
「うーん……じゃあ、カーヴィアに勝つ事が出来たらいいよ!」
「……わかった」
歌南はニヤッと笑ってリモコンを取り出しスイッチを押す。
すると上から大きい透明なガラスの箱が降りてくる。
「この中で戦ってもらうね!二人とも入って」
二人はガラスの箱の中に入る。
「早く、カーヴィアとか言う奴を出せよ」
「せっかちだな〜というかここにいるでしょ?」
2012/01/27 23:26 No.34
あき★PSP=2hQKT0rrsS
「どこに?」
「だ・か・ら!姉さんがカーヴィアなの!」
悠と尋邦は驚く。
「カーヴィアは改造?的な感じで至上最強の生物兵器になったの!姉さんはきっと抵抗するから心の記憶を消して操る事にしたの。ちなみにカーヴィアはイタリア語でモルモット。つまり実験動物よ」
哀は箱の中に入る。
「じゃあ、存分に殺し合ってね!」
雫はリモコンを取り出しボタンを押す。
すると哀が剣を構えて走ってくる。
「雨宮!」
哀は剣を振り下ろし、悠は何とかバットで止める。
「雨宮!大神だ!思い出してくれ!」
哀は躊躇しないで闘う。
歌南は思い出したように言う。
「あっ、そこにある剣使っても良いよ。リーチが短いけど」
悠はとっさに置いてあった二本の剣を取り、構える。
「雨宮さんを倒すのか!?」
「いえ……思い出させます」
哀は悠を斬ろうとする。
悠は剣で何回も受け止める。
2012/01/28 14:41 No.35
あき★PSP=iiilRJcAjq
哀は攻撃を止めない。
悠は剣でガードしている。
「ぐっ……!!」
悠の剣が折れる。
「哀!!」
哀は悠に剣が当たる寸前で止める。
「あ……」
哀は目から涙を流している。
「あ……あ……」
哀は剣を落として頭を抱える。
哀の頭の中に記憶が流れ込む。
ーー哀ちゃん!!遊歌だよ!
頭の中に女の子の声が響いた。
ーー雨宮?春哉だよ。
ーー雨宮先輩、みどりです!
ーー雨宮さん、自衛隊員の安野尋邦だ。
どんどん頭の中で声がする。
雫が持っていたリモコンが爆発する。
「姉さん、まさか……超能力で脳に付けた機械を壊すの!?」
ーー哀、大神悠だぜ。
「うああぁぁぁぁああああっ!!!!」
2012/02/01 01:14 No.36
あき★PSP=iiilRJcAjq
哀は悠に倒れ込む。
悠は哀を支える。
「哀……お帰り」
「……た……だいま……」
すると男の人が入ってくる。
「社長!歌南!こんな事きいてませんよ!!」
「秘書の金山さん。私達……貴方を裏切りますね」
歌南はニコッと笑って雫をおんぶして走ってくる。
「姉さん!それから大神悠!安野尋邦!早く逃げるわ!」
悠はぐったりしている哀をお姫様ダッコして歌南についていく。
尋邦は武器を拾って走る。
*
「車で移動すればあの人達も追いかけて来ないでしょ」
「待て……説明してくれ……」
悠は混乱している。
「いいよ。まあ、簡単に言うと私と社長はBB社を裏切ったんですよ!」
歌南はニコッと笑う。
「何で裏切ったか知りたいんだよ!」
「う……ガハッ!ガハッ……」
哀は血を吐いた。
「哀!?どうしたんだ!?」
2012/02/01 01:33 No.37